<Fragment> (<>...</>)

<Fragment> は頻繁に <>...</> 構文で使用され、ノードでラップせずに要素をグループ化することができます。

<>
  <OneChild />
  <AnotherChild />
</>

リファレンス
- <Fragment>
使用法

リファレンス

`<Fragment>`

単一の要素が必要な場合は、<Fragment> でラップすると複数の要素をグループ化することができます。Fragment で要素をグループ化しても、出力される DOM には影響を与えません。要素がグループ化されていないときと同じです。空の JSX タグ <></> は、ほとんどの場合 <Fragment></Fragment> の省略記法です。

props

省略可能 key: 明示的な <Fragment> 構文で宣言されたフラグメントは keys. を持つことができます。

注意点

key をフラグメントに渡したい場合は、<>...</> 構文を使用することはできません。'react' から Fragment を明示的にインポートし、<Fragment key={yourKey}>...</Fragment> をレンダーしなければなりません。
React は、<><Child /></> のレンダーから [<Child />] に変更されるときか戻るとき、または <><Child /></> のレンダーから <Child /> に変更されるときや戻るときは state はリセットされません。これは 1 つの階層のときのみ動作します：例えば、<><><Child /></></> から <Child /> への変更は state がリセットされます。詳細なセマンティクス（semantics, 意味論）はこちらを参照してください。

使用法

複数の要素を返す

複数の要素をグループ化するために Fragment や同等の <>...</> 構文を使用することができます。単一の要素が行き来できる場所ならどこでも、複数の要素を配置することができます。例えば、1 つのコンポーネントは 1 つの要素しか返すことができませんが、フラグメントを使用すれば複数の要素を一度にグループ化して、それらをグループとして返します。

function Post() {
  return (
    <>
      <PostTitle />
      <PostBody />
    </>
  );
}

フラグメントは便利です。なぜなら、DOM 要素のような他のコンテナで要素をラップする場合と異なり、フラグメントで要素をグループ化してもレイアウトやスタイルに影響を与えないからです。この例を、ブラウザツールでインスペクト（inspect, 調査）してみると、全ての <h1> や <article> DOM ノードがラップされずに兄弟として表示されることがわかります。

Fork

export default function Blog() {
  return (
    <>
      <Post title="An update" body="It's been a while since I posted..." />
      <Post title="My new blog" body="I am starting a new blog!" />
    </>
  )
}

function Post({ title, body }) {
  return (
    <>
      <PostTitle title={title} />
      <PostBody body={body} />
    </>
  );
}

function PostTitle({ title }) {
  return <h1>{title}</h1>
}

function PostBody({ body }) {
  return (
    <article>
      <p>{body}</p>
    </article>
  );
}

さらに深く知る

特別な構文を使わずに Fragment をどのように記述するか？

上述の例は、React から Fragment をインポートすることと同じです：

import { Fragment } from 'react';

function Post() {
  return (
    <Fragment>
      <PostTitle />
      <PostBody />
    </Fragment>
  );
}

通常なら Fragment に key を渡す場合以外では必要ありません。

複数の要素を変数に割り当てる

他の要素と同じように、フラグメントの要素を変数に割り当てたり、props として渡したりすることができます：

function CloseDialog() {
  const buttons = (
    <>
      <OKButton />
      <CancelButton />
    </>
  );
  return (
    <AlertDialog buttons={buttons}>
      Are you sure you want to leave this page?
    </AlertDialog>
  );
}

テキストと要素をグループ化する

Fragment を使うとテキストとコンポーネントを一度にグループ化することができます：

function DateRangePicker({ start, end }) {
  return (
    <>
      From
      <DatePicker date={start} />
      to
      <DatePicker date={end} />
    </>
  );
}

Fragment のリストをレンダーする

こちらは <></> 構文の代わりに Fragment を明示的に記述する必要がある場面です。ループ内で複数の要素をレンダーするときには、各要素に key を割り当てる必要があります。ループ内の要素がフラグメントの場合は、key 属性を提供するために通常の JSX 要素の構文を使用する必要があります。

function Blog() {
  return posts.map(post =>
    <Fragment key={post.id}>
      <PostTitle title={post.title} />
      <PostBody body={post.body} />
    </Fragment>
  );
}

フラグメントの子要素のまわりにラッパー要素がないことを確認するために、DOM をインスペクトできます：

Fork

import { Fragment } from 'react';

const posts = [
  { id: 1, title: 'An update', body: "It's been a while since I posted..." },
  { id: 2, title: 'My new blog', body: 'I am starting a new blog!' }
];

export default function Blog() {
  return posts.map(post =>
    <Fragment key={post.id}>
      <PostTitle title={post.title} />
      <PostBody body={post.body} />
    </Fragment>
  );
}

function PostTitle({ title }) {
  return <h1>{title}</h1>
}

function PostBody({ body }) {
  return (
    <article>
      <p>{body}</p>
    </article>
  );
}

PreviousComponents Next<Profiler>